舞台挨拶中継つき「映画 暗殺教室」を見てきました
JUMPing to my dream
せつないこの地球(こころ)で
Fighting for my dream
太陽抱きしめて―UltraMusicPower
このセンセーション ずっと
騒ぎ立てちゃえ
Bad END?Good END!
未来に繋ぐこの地球(こころ)を守れるよ
―殺せんせーションズ
あと一度以上は見に行く予定なのですが、とりあえず初回は原作ファンの友人といっしょに見に行きました。
わたしもアニメは見ているのですが、自担が出ている以上冷静には見られないだろうなと思って。
映画に詳しいわけでもないですので、映画全体の総評的な感想は他の詳しい方に託すことにします。
あくまで山田さんについて。
山田涼介主演が、こういった形でよかったです。
彼は「存在感」の人で、いつだってインタビューではそれを褒められていました。
目力がある、存在感がある、スターで、オーラがあって、スーパースター。
山田さんの気持ちに少しでも触れたくて、「最初で最後の初主演だから」と言い聞かせインタビューのついている雑誌を片っ端から買いました。ええ買いましたとも。すっからかんです。さようならお金。こんにちは雑誌。
彼のインタビューを片っ端から読んで、もちろん内容は大体一緒で、それでも根気よく買い続けて、「あ、これだ」と思ったのは以下の雑誌でした。
僕のこの容姿だから難しいっていうのもありました。顔が地味なほうじゃないから、その場に溶け込むっていうのに向いてないんです。何でもない普通の人という役は、そのままの僕ではハマりにくい。そういう役、すごくやりたいのに。
「Cinema☆Cinema No.56」
自分にはどこまでできるのか、役者としての振り幅がどのくらいあるのか、もっと知りたいって思うようになったんです。
芝居をするということは、どれも正解だし、どれも正解じゃない。答えが出ないから難しいし、一生満足することはないと思いますが、だからこそやりがいもある。やっぱり僕は演技が好きなんです。もちろん歌やダンスも楽しいけれど、演技が一番だと断言できる。
「日本映画magazine vol.51」
いかに作品になじめるか、空気になれるか……そういう役をやってみたい。主演ももちろんありがたいお話だとは思いますけど、僕自身はそこにこだわっているわけではないので。
―それでも選ばれるのは、物語の中心に立てる存在感があるからだと思います
だからこそ、空気になってみたい。
「PICT UP 4月号」
「人」って感じだよね(笑)。スターにはなりたいけど、「芸能人です」みたいな空気はいらないや
「TVガイドPERSON 3月号」
「今日の日はさようなら」というドラマがあった。
主演は嵐の大野智くん。先輩との共演だった。
山田くんは原田信夫という「血液のガン」を患う青年の役で、話をもらってから3日間断食をして4キロも体重を落とした。その執念が自分でも怖いと彼は語った。
放映されたドラマの感想の中には、「山田くんが怖かった」というものもあった。「怪演技」として、「主役を食う勢いだった」とも。
わたしはあのドラマが、山田くんの出演作の中で一番好きだ。けれどそれと同時に、山田涼介は空気にはなれないんだ、と思った。
彼がいつからそのことに気が付き、悩んでいたのかは知らない。でも、おそらく中島裕翔くんの影響は少なからずあるんだと思う。
「デート」を見ているわたしの友人も、「あの子ジャニーズだったの!?」と言って驚いていた。
空気のように溶け込む演技の中島裕翔と対照的に、山田涼介はその存在感で周りを引っ張るタイプだ。
どちらが演者としてすぐれているかという話ではない。そういうタイプなんだ。そう思っていた。
「映画 暗殺教室」を見て、その思いが吹き飛ばされた。
山田くんが山田くんとしていい意味で「目立っていない」と思った。本当に山田くん!?と思った。
主演なのに、主役じゃない。その空気が面白かった。
殺せんせー役は、嵐の二宮和也さん。
山田くんも今日まで知らなかったとのことで。「事務所は誰も教えてくれなかった!」らしい(笑)
山田くんは「食われる側」に回ったわけだ。
でも、なんだかそれが嬉しかった。
食われるまでに空気になれる山田くんが、主演がどっちだよって話になる山田くんが、新鮮で、初々しくて、可愛かった。
いつも山田くんは真ん中にいた。あの日、裕翔くんを超えた日から、ずっと真ん中にいた山田くんは、ここにきてすこしずつ変わってきた。
ちょっと性格が変わった
ある意味周りに甘えられるようになったというか、器用になったのかもしれない
最近は、一人の仕事もイヤじゃないって思い始めてる。
「TVガイドPERSON」
デビュー曲で「地球(こころ)」を歌っていたのは山田くんだったのに、今回そこを歌うようになったのは伊野尾くん。
劇中気に入った、殺せんせーの言葉。
「一見弱そうに見えることも才能なのです」
山田くんの場合は逆だよね。
「一見強そうに見えることも才能」。
一見、山田涼介は不動のセンターで絶対的エースでスーパースターで。それはそのままでいい。けれど、いつかその枠を超える日がくる。その一歩が、この作品だったのかなと思います。
今秋には映画「グラスホッパー」が公開(本命はこっちです……)。
生田斗真くん、浅田忠信さんという素晴らしい共演者に囲まれた山田くんは、脇役として映画に出ます。
自担が主演じゃないことが嬉しいなんて、変な話だけど。
いままで山田くんが演じてきた役は、「ジャニーズ」「アイドル」だからこその仕事のような気がしていた。
でも、ちょっとずつ、ちょっとずつだけど、俳優として、演者としてきた演技の仕事が増えているような気がしています。
今回の監督の羽住英一郎さんも、「古畑中学生」を見て、山田くんを演者として評価してくれたそうで。嬉しいな。
ジャニーズのアイドルで居る以上、役者として評価されることは難しい。
そんな常識を、偉大なる先輩岡田准一さんが日本アカデミー賞W受賞という形で吹き飛ばしてくれた。
先輩が開いてくれた道。
山田くんもいつか、その舞台に立てるような、「俳優」として仕事がくるような、そんなアイドルになってほしいなと思います。
原作を知らないと、少し「ん?」と思うこともありますが、世代問わず、いろいろな人に見ていただきたい映画です。
とりあえずわたしは今月末にもう一回(笑)
エンドロールに羽住組の愛が詰まってます!!是非、最後まで席を立たずにお楽しみください!!!!!(回し者か)