ときめきフレーバー

2007年9月24日。最高のクラスメイト9人に囲まれた“永遠に卒業しない学校”に入学。

舞台挨拶中継つき「映画 暗殺教室」を見てきました

 

 

JUMPing to my dream
せつないこの地球(こころ)で
Fighting for my dream
太陽抱きしめて

 

―UltraMusicPower

 

このセンセーション ずっと
騒ぎ立てちゃえ
Bad END?Good END!
未来に繋ぐこの地球(こころ)を守れるよ

 

―殺せんせーションズ

 

 

 

 必然か偶然か、JUMPは「地球」と書いて「こころ」と読みたがるグループなようで。  
 
 
 
舞台挨拶中継つき「映画 暗殺教室」を見てきました。
本編の直接のネタバレになるようなことはありませんが、一応折りたたんでおきます。
殺せんせーの声の中の人についても言及ありますのでお気をつけて。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

あと一度以上は見に行く予定なのですが、とりあえず初回は原作ファンの友人といっしょに見に行きました。

わたしもアニメは見ているのですが、自担が出ている以上冷静には見られないだろうなと思って。

 

 

映画に詳しいわけでもないですので、映画全体の総評的な感想は他の詳しい方に託すことにします。

 

あくまで山田さんについて。

 

 

 

 

 

山田涼介主演が、こういった形でよかったです。

 

彼は「存在感」の人で、いつだってインタビューではそれを褒められていました。

目力がある、存在感がある、スターで、オーラがあって、スーパースター。

 

山田さんの気持ちに少しでも触れたくて、「最初で最後の初主演だから」と言い聞かせインタビューのついている雑誌を片っ端から買いました。ええ買いましたとも。すっからかんです。さようならお金。こんにちは雑誌。

 

 

彼のインタビューを片っ端から読んで、もちろん内容は大体一緒で、それでも根気よく買い続けて、「あ、これだ」と思ったのは以下の雑誌でした。

 

 

 

僕のこの容姿だから難しいっていうのもありました。顔が地味なほうじゃないから、その場に溶け込むっていうのに向いてないんです。何でもない普通の人という役は、そのままの僕ではハマりにくい。そういう役、すごくやりたいのに。

「Cinema☆Cinema  No.56」

 

 

 

自分にはどこまでできるのか、役者としての振り幅がどのくらいあるのか、もっと知りたいって思うようになったんです。

 

芝居をするということは、どれも正解だし、どれも正解じゃない。答えが出ないから難しいし、一生満足することはないと思いますが、だからこそやりがいもある。やっぱり僕は演技が好きなんです。もちろん歌やダンスも楽しいけれど、演技が一番だと断言できる。

「日本映画magazine vol.51」

 

 

 

いかに作品になじめるか、空気になれるか……そういう役をやってみたい。主演ももちろんありがたいお話だとは思いますけど、僕自身はそこにこだわっているわけではないので。

―それでも選ばれるのは、物語の中心に立てる存在感があるからだと思います

だからこそ、空気になってみたい。

「PICT UP 4月号」

 

 

 

「人」って感じだよね(笑)。スターにはなりたいけど、「芸能人です」みたいな空気はいらないや

「TVガイドPERSON 3月号」

 

 

 

 

「今日の日はさようなら」というドラマがあった。

主演は嵐の大野智くん。先輩との共演だった。

山田くんは原田信夫という「血液のガン」を患う青年の役で、話をもらってから3日間断食をして4キロも体重を落とした。その執念が自分でも怖いと彼は語った。

放映されたドラマの感想の中には、「山田くんが怖かった」というものもあった。「怪演技」として、「主役を食う勢いだった」とも。

わたしはあのドラマが、山田くんの出演作の中で一番好きだ。けれどそれと同時に、山田涼介は空気にはなれないんだ、と思った。

 

彼がいつからそのことに気が付き、悩んでいたのかは知らない。でも、おそらく中島裕翔くんの影響は少なからずあるんだと思う。

「デート」を見ているわたしの友人も、「あの子ジャニーズだったの!?」と言って驚いていた。

空気のように溶け込む演技の中島裕翔と対照的に、山田涼介はその存在感で周りを引っ張るタイプだ。

どちらが演者としてすぐれているかという話ではない。そういうタイプなんだ。そう思っていた。

 

 

 

 

 

「映画 暗殺教室」を見て、その思いが吹き飛ばされた。

 

山田くんが山田くんとしていい意味で「目立っていない」と思った。本当に山田くん!?と思った。

主演なのに、主役じゃない。その空気が面白かった。

 

殺せんせー役は、嵐の二宮和也さん。

山田くんも今日まで知らなかったとのことで。「事務所は誰も教えてくれなかった!」らしい(笑)

山田くんは「食われる側」に回ったわけだ。

でも、なんだかそれが嬉しかった。

食われるまでに空気になれる山田くんが、主演がどっちだよって話になる山田くんが、新鮮で、初々しくて、可愛かった。

 

いつも山田くんは真ん中にいた。あの日、裕翔くんを超えた日から、ずっと真ん中にいた山田くんは、ここにきてすこしずつ変わってきた。

 

 

ちょっと性格が変わった

 

ある意味周りに甘えられるようになったというか、器用になったのかもしれない

「With」

 

最近は、一人の仕事もイヤじゃないって思い始めてる。

「TVガイドPERSON」

 

 

デビュー曲で「地球(こころ)」を歌っていたのは山田くんだったのに、今回そこを歌うようになったのは伊野尾くん。

劇中気に入った、殺せんせーの言葉。

 

「一見弱そうに見えることも才能なのです」

 

山田くんの場合は逆だよね。

「一見強そうに見えることも才能」。

 

 

一見、山田涼介は不動のセンターで絶対的エースでスーパースターで。それはそのままでいい。けれど、いつかその枠を超える日がくる。その一歩が、この作品だったのかなと思います。

 

今秋には映画「グラスホッパー」が公開(本命はこっちです……)。

生田斗真くん、浅田忠信さんという素晴らしい共演者に囲まれた山田くんは、脇役として映画に出ます。

自担が主演じゃないことが嬉しいなんて、変な話だけど。

いままで山田くんが演じてきた役は、「ジャニーズ」「アイドル」だからこその仕事のような気がしていた。

でも、ちょっとずつ、ちょっとずつだけど、俳優として、演者としてきた演技の仕事が増えているような気がしています。

今回の監督の羽住英一郎さんも、「古畑中学生」を見て、山田くんを演者として評価してくれたそうで。嬉しいな。

 

ジャニーズのアイドルで居る以上、役者として評価されることは難しい。

そんな常識を、偉大なる先輩岡田准一さんが日本アカデミー賞W受賞という形で吹き飛ばしてくれた。

先輩が開いてくれた道。

山田くんもいつか、その舞台に立てるような、「俳優」として仕事がくるような、そんなアイドルになってほしいなと思います。

 

 

原作を知らないと、少し「ん?」と思うこともありますが、世代問わず、いろいろな人に見ていただきたい映画です。

とりあえずわたしは今月末にもう一回(笑)

エンドロールに羽住組の愛が詰まってます!!是非、最後まで席を立たずにお楽しみください!!!!!(回し者か)