ときめきフレーバー

2007年9月24日。最高のクラスメイト9人に囲まれた“永遠に卒業しない学校”に入学。

優馬くんの魔法~「中山優馬 Chapter 1 歌おうぜ! 踊ろうぜ! YOLOぜ! TOUR」DVDデラックス版 ドキュメンタリーを見て

わたしと優馬くんの出会いはラジオだった。

ジャニーズのラジオを聞く習慣が付いたのは、間違いなく優馬くんの影響だ。
優馬くんのラジオはするすると滑るように進むけれど、随所にシュールな笑いが散りばめられていたり、無茶振りやモノマネ、ときたまサムいギャグもそれとなく流されていたりする。

優馬くんのラジオには魔法の言葉がある。
「んふふ」。優馬くんがそうやって笑うんだ。そうすると、優馬くんのその魔法の言葉ひとつで、わたしのなかにあるモヤモヤしたもの、つらいことや悲しいことみんな飛んでいってしまう。
なんて人だろう、と思った。優馬くんは魔法が使えるんだと、今でもすこし信じている。



優馬くんのはじめてのソロコンサートは行かなくちゃならないと思った。
優馬くんの第1章を、始まりを、そのすべてを見なくちゃならないと思った。あの青色の幸せを運ぶ封筒はわたしにその景色を見せてくれた。
それがどんなに奇跡的なことなのか、あのドキュメンタリーを見てわたしは初めて理解した。
彼がどれだけ強い人なのか。どれだけ優しい人なのか。どれだけ誠実で謙虚で努力家なのか、知っているつもりだった。わたしなりに彼のことを知っているつもりだった。
それでもあのドキュメンタリーを見ると、それが単なる氷山の一角にすぎないのだということを思い知らざるを得なかった。


ネット予約通販限定で発売された優馬くんの初めてのソロコンサートDVDは、2015年5月10日・コンサート終了直後の優馬くんのインタビューとコンサートの打ち合わせ段階から打ち上げまでの一部始終を織り交ぜながら進む。

大きな鏡を背に白い椅子に腰かけ、まっすぐな瞳で、優馬くんは少しずつ語っていく。
3月24日・屋良朝幸くんとの打ち合わせ。演出も振り付けも担当してくれた彼は、優馬ファンの私にとっては彼女のお父さんのような存在(笑)
いろんな人の意見を取り入れながら、優馬くんはセットリストを決め、つづいてダンスのレッスンが始まる。激しいダンスを求められて優馬くんは困った顔で苦笑いをした。それでも、まずはやってみる、その顔にはやはり笑顔があった。
当時のことを思い出すインタビューで優馬はこう語った。

「きつかったですね……」
「どうすればいいんだろう、と思ってました」


「あ、優馬くんでも、そう思うんだ」。わたしは素直に思った。
優馬くんのことだから、いろんなことを器用にこなすんだと勝手に思い込んでいた。優馬くんが弱音を吐くのなんて、初めて見た気がした。
練習する日も少なく、外部舞台終了直後にすぐDREAM BOYSの稽古にかかり、通し練習が出来るのはわずか数日という状況でも、優馬は力強い目をして、同舞台における玉森くんとのダブルキャストについてどう思うかと聞かれて「比べてほしい」と、はっきりと語った。つらい、とか、しんどい、とか、一度も聞いたことはなかった。
激しいダンスに優馬は汗を流した。
間に合わへん、きつい、優馬の口からはそんな言葉が出る。でも、彼は笑っていた。
その様子はたしかに辛そうで苦しそうで、大きく上下する肩も乱れた服もそれを嫌というほど表しているのに、優馬は笑うんだ。わたしの大好きなあの笑顔で。
優馬くんの強さ。わたしは、改めてこの人のすごさを感じた。


ちなみに、そんなきついレッスンの後、優馬くんはバランスボールに仰向けに横たわってバウンドする。なんかお魚みたいな顔でバウンドする。お腹丸出しである。インタビューを真面目に受ける屋良くんの横でバウンドする。鏡越しに映る優馬くんのお顔はお魚さんだ。ハッハッって犬みたいに息をして、「これ、いいかも」なんて言う。そして屋良くんに引っ張られて部屋を後にする。シュールだった。
ほかにも屋良くんとのやりとりは優馬くんの人柄が見えるものが多くて、納豆が嫌いな屋良くんの隣でこれみよがしに納豆巻きを食べて「優馬、今日帰っていいぞ」と蹴りを入れられたり、きついレッスンの合間にカメラに向かって「後輩の皆、これが屋良くんという人間やで」と冗談交じりに言って怒られたりする。生後三か月の子犬か。すぐさま家に連れて帰りたいわ。大丈夫大丈夫ワクチンもちゃんと打ってあげるから!!!!!!!!!

真面目な感想に戻ろうと思います。優馬くんのシュールギャグをひとつずつ拾っていたら2,3回は夜明けを見ることになる……(笑)


コンサートが始まってから、ドキュメンタリーは優馬のインタビューからは少し遠ざかって、名古屋・東京・大阪のそれぞれのコンサートの裏側が刻銘に映されている。
そんな中で、印象に残っている場面がふたつある。

ひとつは、オーラス大阪公演直前、舞台裏でコンサートを支える衣装さんが丁寧に優馬の衣装にアイロンをかけるシーン。その優しい手つきや眼差しで、優馬が裏方のスタッフたちにどれだけ心を配っているのか分かる気がした。
周りの人に助けてもらって、と優馬は言う。それは優馬だけじゃなくてわたしたちにも当てはまることに違いないのに、普段忘れてしまっている言葉。ましてやキラキラした世界にいる優馬のような人が忘れがちになってしまうのも仕方ないだろうその言葉を、優馬は何度も繰り返す。いろんな人に支えてもらっている。自分の居場所を客観的に見つめることの出来る優馬だからこそ出来ることなんだと思う。ライブを楽しんで、楽しませたいという優馬の気持ちもそこからくるのだろう。いつだって「誰か」が「そこ」にいることを忘れない。自分だけじゃないし、自分は一人じゃない。ソロでいる優馬くんだからこそより身に染みてわかることなんだと思う。

ふたつめは、オーラス直前の優馬くんの言葉。

「毎回全力でやってるんで、変わらないっすね、そんなに。」

この言葉を、すごく嬉しいと思った。アーティストとして、パフォーマーとして、これ以上のことはない。もちろん、オーラスに入りたいというのはファンとして当たり前の感情だし、なんならわたしも優馬くんのファーストソロコンサートはオーラスに入りたかった。でも物理的にも金銭的にも環境的にも不可能だった。だから、優馬くんがこう言ってくれたことにとっても安心した。「自分が見た公演も、優馬くんの100%だったんだ」って安心しました。素直に嬉しくて、やっぱり優馬くんが好きだ~ってなった言葉でした。単純ですが(笑)でも、この若さでちゃんとそれを分かってるって本当、優馬くんってすごいなって……目頭が……(笑)


オーラスの最後の曲、優馬くんが作詞した「In The Name Of Love」を歌うのと一緒にサプライズでファンがみんなで手を繋いだ。直前まで、「幕を閉じられるのが嬉しい」と立派に挨拶をしていた優馬くんが、その光景を見て、おっきいお目目をまんまるにして涙をこらえる。めったに音を外さない優馬くんの声が震える。左手で一生懸命音を取りながら歌うけど、次の一節で優馬くんは少しつっかかる。

「ずっと ずっと待っていたんだ こんな日が来ること わかるだろう こんなに楽しいんだ」

わたしも待ってた、みんな待ってた、優馬くんのファンが、優馬くんの周りにいるみんなが待ってた!!!!!!待ってたよ。だからね、優馬くんに会えてよかった。このシーンを見て心の底から本当に思った。


NYCができたとき、わたしは優馬くんのことをどう思っていただろう。優馬くんは、NYCのことどう思っていただろう。こんな日が来る未来が想像できたんだろうか。あの日、山田くんが「駆り出された」「連れていかれた」「持っていかれた」なんて思ったあのころ、わたしは何を見ていたんだろう。何も見えていなかったんじゃないか。
JUMPが好きで、そして優馬くんのことを好きなわたしは、優馬くんに対してずっと罪悪感のような、義務感のようなものがあった。それは他の人とも話したことだったけれど、「優馬くんをひとりにしてしまった」という罪悪感、「もし優馬くんが事務所を辞めてしまったら、間違いなくNYCのせいだから、応援しなくちゃいけない」という義務感。そしてなにより、「もしも優馬くんの今後歩く道がなくなるようなことがあれば、JUMPのみんなも責任を感じてしまうに違いない」というひどいこと。無意識に、優馬くんのことを「可哀想」だと思っていたんだと思う。
もしかしたら、JUMPが、JUMPのファンが、優馬くんのアイドルとしての道を阻んでしまったんじゃないか。そう思えば思うほど、ひとりになった優馬くんを応援せざるを得なかった。そうしないと申し訳がないと、ずっとそう思ってきた。それは優馬くんに対してものすごく失礼だし、優馬くんのファンに対して失礼だし、それが分かっていたからこそ、優馬くんのファンのみなさんに対しても、どうしても申し訳が立たなかった。純粋に輪の中に入れなかった。NYCができたとき、優馬くんがつらい位置にいたことは間違いない。そして彼をそんなつらい位置に追いやったのはJUMPのファンだ。NYCに対して、優馬くんに対して、ひどい言葉、冷たい言葉、たくさん見聞きしたし、わたしも実際NYCがきっかけで山田くんから距離を置いた。優馬くんのことが苦手だった。優馬くんのことを、どうしてもよく思えなかった。山田くんをとらないでよと思った。それは一生消えない。どんなに悔やんでも消えない。

だけど、いま、わたしは優馬くんが好きだ。優馬くんは、ずいぶん変わったように思う。一人でトークを回し、とんでもなく面白いMCをして、ファンをいじって、会場全体をいっこのおうちにしてしまう。なんなら関西人らしくドキュメンタリーに最高のオチをつける。そんなのNYCができたころの、「心臓と口しか動いていな」かった優馬くんからは想像もできないこと。優馬くんは変わった。とっても素敵で、努力と才能を兼ね備えた最高のアイドルへの階段を着実に昇ってゆく。きっと私の中の罪悪感も義務感も消えない。どれだけ小さくなっても、認識できなくても、ずっと心の片隅から離れないだろう。それでも、今の私は中山優馬というアイドルが好きで好きでたまらなくて、それはNYCのことを抜きにしては考えられない。NYCがあったから、いまの優馬くんに出会えた。NYCがなかったら、こんなに最高なアイドルを一生見つけずにいたかもしれない。だから、NYCに、とても感謝してる。NYCへの感謝も、涙も、悔しさも、苦い思い出も、言葉にできない感情全部、このままずっと未来にもっていこう。

優馬くんの魔法にかかった日がいつなのかわからない。でも、その魔法は、いつだってわたしのなかにある黒いもやもやしたもの全部取っ払って照らしてくれる。どんなにぐるぐる難しいことが廻っても、「んふふ」って優馬くんが魔法をかけたら、中山優馬が好きだって思える。だからそれでいいんだと思う。優馬くんは「可哀想」なんかじゃない。わたしは優馬くんが大好きだ。罪悪感も義務感も目に見えないほど小さくなるくらいにおっきなおっきな好きがある。たとえそれが純度100%の好きじゃないとしたって、天使な優馬くんが笑えば、そんなのどうだっていい。きみの笑顔が見たい。優馬くんの笑う未来が欲しい。一緒にその景色を見たいと、そう思っていいだろうか。優馬くんと、優馬くんのファンと一緒に、その綺麗な光景を見たいと、願っていいだろうか。大好きな大好きな優馬くん。その笑顔が世界の皆を幸せにするなんて歯の浮くようなこと、本気で思っていいよね。

ジャニーズ事務所に入ってよかった」

優馬くんのその言葉が、なによりもなによりも嬉しい!


改めて、中山優馬くん、ソロコンサート成功本当に本当におめでとう。すっごく楽しかった!そして、優馬くんもとっても楽しかったんだってことが知れて本当に良かった。
またすぐ帰ってきてね。待ってるよ!

\ゆまたん天使~~~~~!!!!!!/